2013年05月12日

<758スタッフ・榊原亜美のSPOTTED758な日々> 第1回

はじめまして、こんにちは。
榊原亜美といいます。
758シネマスコーレの坪井さんが、映画のことを喋りすぎてボロボロになってしまったので、かわりに私がブログをお手伝いすることになりました。
映画と音楽と、たまにその他のことを書きます。
大して面白くもないことしか書けませんが、よろしくお願いします_(._.)_!
スポプロ、シネマスコーレ、愛してます!

シネマスコーレの大島渚監督追悼上映で、『愛のコリーダ』を観ました。
鋭利なものを観た、という感覚。赤、赤、赤。生命そのもののような強烈な赤色が、血の鮮やかな赤色が、脳裏に焼き付いて離れません。
本番映画が、猥褻が芸術か?そしてそれが良いのか悪いのか?そんなことはもう、どうでもよくなって、ただただ二人の行きつく末を眺めていました。
吉蔵が、散髪屋からの帰り道に、うつろな目で出征兵士の列と真逆の方向に歩むシーンに、大島渚監督が権力に屈することを善としない「反権力」の監督だということを垣間見ました。「コリーダ」はスペイン語で闘牛。これは、監督の闘いだったのでしょうか。

去年私は、「SPOTTED701vol.20」の「焼け野原に咲く、花火と火花とエトセトラ」と題された、森直人さんと直井さんの対談をラインマーカー引っ張りまくって読んで、心を震わせました。なにか、見落としてはいけない大事な言葉があるような気がして。そして、ここからはじまる新しい戦争を見逃してはいけない、と。
私にとって、これまで倦むように生きてきた年月のなかで、ここ2年は大きな事件の連続です。私の生まれた1980年代から続いていた「終わりなき日常」が、震災によって「突然終わるかもしれない日常」に塗り替えられてしまったように思います。個人的にも、自分は社会から疎外された悪質な人間なのではないかと、恐怖を感じるような出来事があって、もしかしたら本当に、今の生活がある日突然終わるんじゃないかという焦燥感に駆られています。
焼け野原に残された者が始める、新しい戦争。
焦燥感を煽るように、もうはじまってんだ!と言わんばかりに、ざわざわとした気配のまま、嵐の中開幕のゴングを鳴らしたMOOSICLAB2013。私たちの時代にふさわしい闘いを、名古屋で待っています!

追伸:シネマスコーレ・ツボイです。僕も亜美ちゃんに負けないようバシバシ頑張ります。
名古屋の<MOOSIC LAB 2013>は6/29-7/12まで開催します。皆さん、全プログラム参加でお願いします!
もちろん亜美さんは全プロ参加だよね??
とにかくお待ちしてます。
posted by spotted701 at 21:56| SPOTTED758 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月22日

SPOTTED営業日誌(12.29-1.5)

■12.29(土)
山戸結希監督がオーディトリウム渋谷の壁に「菅原」という習字を無数に貼りまくるのを手伝う。習字はおじいちゃんが書いたらしい笑。その前でホトケの菅原のプチ撮影会を経て、B社・Kさんと合流してランチ。A社・Hさんと打ち合わせ。新宿Motionの大森靖子ライブ。貫禄。トリはクアトロとダブルヘッダーのうみのてだが、こちらはだだ滑りでがっかり。来年に期待ということで...。

■12.30(日)
内藤瑛亮監督と柴田助監督とMOOSIC LAB転校生企画&うみのてMusic Video打ち合わせ。何かほんと無茶ぶりA連発で2人には申し訳ない気持ちでいっぱいだが、何とか進行できそうでホッ。

■12.31(月)
2012年が終わる。『シロメ』から3年?ももクロが紅白出てるのが感慨深かった。

■1.1(火)
実家に帰る。祖父の豆餅が美味。天皇杯、ガンバ完敗。健太餃子食べて宇都宮のホテルに宿泊。

■1.2(水)
家族と那須を散策。夜は塩原の温泉宿へ。フリーでどうぞと置かれた樽酒で酔う。

■1.3(木)
ワールドスクエアで縮尺のおかしな世界を歩いてたら変な気分になった。夕方東京に戻って、渋谷で「SPOTTED701」用の山戸結希監督×中森明夫さん対談⇒プチ新年会。昨年の指針は「更新」だったけど、今年は「継続と更新」かな、と思った。



■1.4(金)
竹内君と、MOOSIC LAB秦俊子監督『メロディ・オブ・ファンハウス』(N'夙川BOYSの人形アニメーション!)の陣中見舞いでみなとみらいへ。アミューズメント感甚だしい駅前から閑散とした埠頭へ。とかく秦さんの場合コマ撮りアニメーションなので孤独な作業を黙々とやることになる。フッテージを見せてもらったが、シンノスケさんなんか特にたまらない動きをしていた。完成が楽しみ過ぎる。
posted by spotted701 at 02:05| NAOI Takatoshi | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月19日

SPOTTED営業日誌(12.8-12.28)

■12月8日(土)
夕方より三間旭浩監督からMOOSIC LAB参戦の相談。A社Hさんと新企画打ち合わせ。来年は本家MOOSIC LAB以外にもMOOSICな企画がどんどん動きそうだ。まず第一に、大事なのは実現のスピード感と肝に銘じる。

■12月9日(日)
B社Kさんと四谷で中華を食べながら四方山話。ルノアールで引き続き打ち合わせしていたら山戸監督がフライデー編集部に囲まれて登場。流石「恐るべき子供賞」。夕方、高畑&滝野監督とMOOSIC LAB企画打ち合わせ。高畑君の軽さと滝野君の慎重さの噛み合わせが面白い。夜、人に勧められていた「ラブ・アゲイン」観る。素晴らしかった。日本でこんな風な大人のラブコメは成立しうるのか。今泉力哉よ、愚痴ってばっかいないで頑張れ、と思う。



■12月10日(月)
池袋でMOOSIC LAB三浦組打ち合わせ。ギリギリにならないと具体的にならなそうでジリジリ。渋谷で『暗闇から手をのばせ』チーム打ち合わせ。所謂「良い映画」を尖らせて目立たせるのは大変、だが、それだけが宣伝ではないので、オーソドックスな事をやりつつ手を考えていくことにする。

■12月11日(火)
四ッ谷・上智大学でおとぎ話MVの打ち合わせ。大学の空気は若々しくて自分が不審者みたいでそわそわする。

■12月12日(水)
午前中からポレポレ東中野で打ち合わせ。来年のあれこれ。夜、おとぎ話&青葉市子のライブ@新代田FEVER。まわりで「天才」とか「才能」という言葉がしっくりくる人はこの人だけ。何かちょっと人智を超えてる気がする。終わり頃、振り返ると山戸監督がいた。ああ、ここにも常識を超えた人物が。ライブ後、同世代くらいの女の子に宣戦布告されていた。え、もう山戸が仮想敵とか目標とかになってる子たちがいるの?と目眩。

■12月13日(木)
選挙の事前投票に行ってドタバタと仕事をして、夜に岩淵弘樹監督『サンタクロースをつかまえて』レイトショー。九龍ジョー先生とトークショーに出させて頂く。割と辛辣な事を言ってしまった気がする。とにかく岩淵君は理屈っぽいのが勿体ないと思う。本当に感動したり面白かったりするのは理屈抜きな瞬間、監督にもコントロールできない何かが起こった瞬間だから。『サンタクロース〜』で面白いのも、岩淵君がたじたじになってる制御不能なお母さんの言動だったりする。視点を増やしたり、クオリティを上げる前にやるべきことがまだあると思う。だから被写体と向き合う事もできずに、迷走しながら、醜態をさらしながら、オレは何やってんだと言いながら作った『サマーセール』や、自分語りの制作日誌やコラムやの方が面白いと感じる...とかいろいろ語りたくなるのが何か腹立つなあ(笑)



■12月14日(金)
午後に名古屋へ。もう4年前くらいからやっているシネマスコーレとの共同企画上映「SPOTTED758」も9回目だった。MOOSIC LABのキックオフイベントとして谷口恒平『正義の人』平波亘『倉庫内作業員の恋』山戸結希『あの娘が海辺で踊ってる』『Her Res』を。山戸監督の歯に物を着せぬマシンガントークに谷口君は目をまるくしていた。静かに火がついていた。木全支配人の総評も相変わらずズバッ、ズバッと斬ってくれて清々しい。夜はアメカルハウスにて就寝。背中が痛くなったけど中古ビデオに囲まれて寝るのも悪くない。



■12月15日(土)
本日は大阪へ。シアターセブンでのMOOSIC LABキックオフイベント。ラインナップは前日と一緒+宮本杜朗監督最新作『太秦ヤコペッティ』宣伝ほか諸々。キングジョーさんにも再会。ジョーさんは『正義の人』を気に入ってくださったよう。お客さんに何人か話しかけられる。しんどいけど地方はやっぱり出向いてコミュニケーション取るのが一番かな。イベントの意味や記憶の濃さが東京と違う気がする。宮本くんらと遅く迄打ち上げ。



■12月16日(日)
MOOSIC LAB・H組の実写パート撮影を覗きに。夜、内藤瑛亮監督らと打ち合わせ。某企画、風雲急を告げる展開に。

■12月17日(月)
京都からやってきたMOOSIC LAB谷口恒平監督と天津優貴嬢と原宿H社へ。大先輩を前に緊張する谷口君の図、カメラをまわしておきたかった。アベラヒデノブ氏も合流して引き続き打ち合わせ。夜、うみのてのレコ発@下北沢シェルター。うみのて史上1、2を争う素晴らしいライブ。この時代に笹口くんの歌があって良かった、と改めて思う。2ちゃんねるファックオフな新曲『Unknown Idiot』がクソかっこ良かった。あと、その前のオシリペンペンズはもちろん、最初の"さよなら、また今度ね"もすごくいいバンドだった。充実感ハンパない夜。



■12月18日(火)
映画美学校で『同じ星の下、それぞれの夜』試写。夜、大森靖子×柴田聡子+久下さんのライブ@円盤。2人とも素晴らしかった。会場で満身創痍のヤング・ポールや豊田道倫先生と再会。成都で軽く呑んで帰る。何か懐かしい感覚だった。

■12月19日(水)
K's cinemaにMOOSIC LAB途中経過の報告。「今年は...納品大丈夫ですよね?」という酒井支配人のメガネの奥の目が光っていたような気がして震えた。一部大丈夫じゃない気がして戦慄したが、何とかするしかない。夜、山下敦弘監督「中学生日記」チームの忘年会。山田真歩嬢や篠原友希子嬢、貫禄出たな〜。



■12月20日(木)
夜、MOOSIC LAB×下北沢映画祭の企画でB&Bで『サマーセール』『tarpaulin』上映会+大森靖子、岩淵弘樹、今泉力哉とトーク。イベントの間に大橋裕之組『A・Y・A・K・O』の撮影も(笑)この日の観客の中に某美少女アイドルが来てたり、打ち上げに坂口恭平さんが来てたり、カオスな夜。

■12月21日(金)
竹内道宏監督と某企画打ち合わせ⇒山戸組おとぎ話MV第2弾衣装合わせ。男の子役の子が現役高校生で女の子役の子が現役中学生かと思ったら見事に逆だった。夜、バウスシアターで『フラッシュバックメモリーズ3D』特別先行上映。満席。この勢いはどこまで続くだろうか。劇場関係者が壊滅的に来れなくてショック。百聞は一見に如かずな映画なのでかくなる上は封切時に観てもらうしかないか。



■12月22日(土)
サイタマノラッパーのメルマガ関係者忘年会にお邪魔。15時集合で終始、呑む。TOMさんがベトナム兵の亡霊みたいなルックスになっていた。

■12月23日(日)
来年に向けたENBU CINEMA PROJECTオーディションを覗きに。今泉力哉、金井純一両監督と軽く呑み。なぜか轟夕起夫さんらとロロ『いつだって可笑しくて誰もが誰か愛し愛されて第三小学校』観劇。感動。森本華さんは本当に可愛い。

■12月24日(月)
MOOSIC LAB谷口恒平組クランクイン。家でケーキ食べながら大量の年賀状書き。右腕がしびれる。『ニーチェの馬』を観てあまりのストイックさに心がしびれる。



■12月25日(火)
『フラッシュバックメモリーズ3D』松江監督取材日。便乗して『SPOTTED701』のインタビューもやらせていただく。久々に2人で話す。松江さんがこれからやろうとしているプロデューサーと僕がじりじりと確立を目立つプロデューサーにはだいぶ違いがあって安心した。夜、クリスマスで色めき立つ渋谷で笹口騒音ハーモニカと内藤瑛亮監督とネモトさんで凶悪な話に明け暮れる。

■12月26日(水)
夜、内藤瑛亮監督らとまた別企画の打ち合わせ。方向性固まる。

■12月27日(木)
MOOSIC LAB大畑組緊急事態で打ち合わせ。朝倉加葉子監督も緊急参戦してもらうことに。『しんしんしん』配給の諸田君から相談事。今迄やってきた映画のチラシをひっくり返すことになりいろいろ感慨深い気持ちに。過去を振り返るのは心してやらないと引っ張られて危ない。夜、DECKREC×SPOTTED関係者忘年会。今年を象徴する顔が揃って、カオスだった。二次会は某若手監督を囲んで少数精製のコアメンバーでじっくり話し込むことに。2013年も忙しくなりそうだ。不安だけどワクワクする。不安に勝てるワクワクがあるうちは続けられるということで。来年も頑張ろう。



■12月28日(金)
夜、イメージリングス忘年会。イメリンはもう無いけど、人は同窓会的に集まる。何だか可笑しかった。ちょっと面白い事を思いついたので企画を立ち上げようと思う。いよいよ年の瀬。しかし全然各プロジェクトが落ち着かないので年末感が薄い。ありがたいことだと思ってこのまま頑張って年をまたいでしまおうと思う。
posted by spotted701 at 11:23| NAOI Takatoshi | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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