■6.10(日)体調崩してダウン。安静にする。
■6.11(月)スペースシャワーTVで松江組打ち合わせ→フォーラム橋浦さん&アップリンク新井くんと打ち合わせ→タワレコ新宿で、最近周囲で噂のライムベリーインストアライブ。センターの子が覇気がなかった気がするが、ネクストブレイクの予感を感じた。
■6.12(火)大畑創監督とお茶。企みごと。夜、アップリンクで『東京無印女子物語』の上映イベントで下北沢映画祭以来の秦俊子監督『さまよう心臓』山戸結希『あの娘が海辺で踊ってる』を鑑賞。秦監督の作品は2回目観て改めて完成度に唸った。そして山戸組が白眉。録音ができてなくて台詞が聞き取れないんだが、大胆な音楽の使い方、キャラクター、エンタテインメント性…そんなことがどうでもよくなる面白さだった。「ホトケの菅原」というネーミングがマイブームとなった。上映後本人と話したら見事におかしな娘で嬉しかった。
『SR3』マイティの舞台挨拶でシネクイントにもちょっと顔を出す。盛況で何より。
■6.13(水)ミュージシャン倉内太君、DECKRECネモトさん、平波亘監督らと企みごと。K’s cinemaで『こっぴどい猫』モト冬樹さん取材立ち会い。夜、ユーロスペースで『先生を流産させる会』トークショー。ゲストは柳下毅一郎さん、内藤瑛亮監督。あと1時間くらい聞いていたかった素晴らしい内容。打ち上げ後、倉本、今井、滝野らMOOSIC LAB 2013候補監督チームの飲み会に顔を出してチャリ帰宅。
■6.14(木)事務所で諸作業。どうも体調良くない。夜、倉本監督、橋野純平氏と新宿ロフト。転校生、Tam Tam、虚弱。BiSらの対バンイベント「お腹が痛い!!」。転校生はインドア派なのかライブがぎこちなかった。しかし曲のクオリティがかなり高い。本人のキャラが最強に挙動不審でそこにはとても惹かれた。虚弱。は痛い女子系のガールズロックを想像してたらエモいインストバンドで吃驚。演奏力もハンパない。嬉しい発見だった。そしてBiS。初めて5人体制を観る。何とも奇妙な気持ち。ノンちゃんが何だか女っぽい表情になっていた。プー・ルイさんのセーックス!とか言ってOKなあの貫禄。もはや平和ではない。充実したライブイベントのせいか体調悪化。夜、発熱ダウン。TV「とんねるずのみなさんのおかげです」でローラがまたしても『サイタマノラッパー』について言及。おとなしく寝る。
■6.15(金)インターフィルムでごにょごにょ。森直人さんとSPOTTED701用の対談。『この空の花』ほか、戦乱の世について(謎)気がつけば2時間半もしゃべってしまった。夜は『SR3』楽日でシネクイント。何と最後にきて再び超満員!改めてこの映画の底力に驚く。入江監督以下スタッフ数名は『テルマエ・ロマエ』に負けた罰ゲームとのことでハッピを来て登壇(笑)
■6.16(土)『SR3』地方上映が一気に。マイティが苫小牧シネマトーラスへ、入江監督は福岡KBCシネマへ、残りのメンバーでシネマテークたかさきへ舞台挨拶ツアー。自分はカメラマンの三村カーで高崎へ。ジャパンプレミアとなった4月の高崎映画祭は盛り上がったのだが…動員はなかなかに苦戦。雨の中チラシ配り、ラジオ局襲撃、高崎のSR応援団に心より感謝。
■6.17(日)那須さんと秋の某上映会企画打ち合わせ。『もしかしたら、バイバイ!』滝野&高畑コンビ監督と打ち合わせ。『隣る人』トークショーに内藤瑛亮監督がゲスト出演するのでポレポレ東中野へ。URGAのうみのてLIVEを見逃し、灰緑LIVEを観戦。とても楽しいバンドですな。竹内監督、笹口くん、大森靖子、ネモトさんらといろいろ話し込む。
■6.18(月)午前中に吉祥寺バウスシアターであれこれ打ち合わせ。新宿K’s cinemaで『こっぴどい猫』モト冬樹さん取材立ち会い。ENBUゼミ企画の審査をやることになって上映会へ。夜、Kさんと飲み打ち合わせ。やっぱり自分、酔っぱらうと性格悪くなる気がするなあ。何かわからんがテンションあがってハイタッチして解散。
■6.19(火)午後イチでTIFF矢田部さん、今泉監督とご飯。四方山話。下北沢でGAINAXのAさんKさんコンビと11月の某企画打ち合わせ。夕方より台風が徐々に激化。予定していたユーロスペースの『先生を流産させる会』内藤瑛亮監督×入江悠監督トークショー、中止に。事務所近くで何とかよるご飯を食べて台風が過ぎ去るのを待つことに。事務所に戻ろうとすると階段の向こう、暗闇から女子が現れ「ひゃっ!すいませんすいませんすいません!」と去っていった。不審者ではなく『あの娘が海辺で踊ってる』山戸結希監督であった。サンプルDVDをポスト投函しに来たらしい。なぜこんな嵐の日に?雷でも鳴れば大林映画の1シーンのような光景にゾクっ。さすが次世代のスター監督候補、やることが大胆ですな。
■6.20(水)『こっぴどい猫』試写。全回よりぐっと来場者が増えてメンツもディープ。リアクションも良かった。やっといろいろ始まった感じ。ENBUゼミの上映会の審査発表で笹塚ファクトリー。篠原哲雄監督、本田隆一監督と総評など。作り手ではない分お客目線に近いつもりで言葉を選ぼうとしたら何とも抽象的な物言いになってしまって反省。個人的にも、受賞した2作品二ノ宮隆太郎『楽しんでほしい』金井純一『転校生』の2本が飛び抜けて良かったな。
■6.21(木)『SR3』製作委員会打ち合わせ。何気に出資者が全員顔を合わせたのは初めてだったりして。下北沢に東映ビデオの方がやってきてあれこれ。大手の人オーラがあって何となく話しにくかった。日が暮れて東銀座。T社で秋の公開予定作品の打ち合わせ。担当者のあまりの低温ぶりにずっこける。夜、入江悠監督『劇場版 神聖かまってちゃん〜』のシナリオが荒井晴彦さんの2012年のシナリオセレクト本に収録が決まって、祝勝会。森のビアガーデン、不思議な場所だった。それにしても製作委員会が映画が終わった後もこうやって何度も集まって飲むのは不思議なことらしい。入江監督の映画は、関わった人たちに愛されるよなあ、と改めて思う。
■6.22(金)モト冬樹マネージャー小西さんと打ち合わせ。T社で『SPOTTED701/VOL.20』インタビュー取材/第1弾。BiSのリーダー、プー・ルイ。Avexでのメジャーデビューまでの足跡、映画『アイドル・イズ・デッド』のことなどをたっぷりと聞く。夜は『先生を流産させる会』楽日でユーロスペースへ。最後まで盛況。内藤監督、宮田亜紀さん、小林香織さんで舞台挨拶。
■6.23(土)MOOSIC LABの初日で京都みなみ会館へ。飲み屋での対談収録はぐずぐずで目論みははずれた(笑)が、天野千尋監督、森下くるみ、清瀬やえこ、平賀さち枝、今井支配人という美人5姉妹的な舞台挨拶が壮観だった。平賀さんが、今後また映画の話があるとしたらやってみたい役は?という問いに「うーーーーん。主人公。」と言い切ったのが印象的だった。やるなあ、さっちゃん。ライブもびしっと決まって、文句なしのイベントだったと思う。(新曲もポテンシャル高かった!)夜中まで打ち上げて、シマフィルムに泊めてもらう。
■6.24(日)午前中、近所の山城温泉でだらーっとして、シマフィルム田中さんとカレー屋、円町リバーブでご飯。新幹線で帰京。
■6.25(月)山下敦弘監督、いまおかしんじ脚本『苦役列車』観る。作風的には東映作品で原点回帰してしまうという山下敦弘監督のしたたかさが流石。しかし「マイ・バック・ページ」まで続いた「更新」は停滞。いまおか脚本も豪華キャスト陣も花岡じったもマキタスポーツも見事に溶け合って楽しくも、科学反応は薄い。むしろ職人芸を堪能すべく再見したい。偶然一緒に観に来ていた今泉監督と感想を話しながら帰ったが、意外にも感想が似ていた。夕方『さまよう心臓』秦俊子監督と打ち合わせ。『ファントム・オブ・パラダイス』がフェイバリット音楽映画っていうのが信用できる(笑)
■6.26(火)正午に渋谷で平波亘監督と7.5(木)のイベントのことなどごにょごにょ。午後、ぴあで『恋に至る病』打ち合わせ。夜、諸作業の後山戸裕希監督と打ち合わせ。「"ベテランの少年"に勝つには"少女の遺作"しかないんです!」と目をキラキラさせて言われて体に電流が走って、明確に『MOOSIC LAB 2013』のスイッチがONに。そんなわけで来春に向けて、新しい戦争始めます。ぱぱんが、ぱん。
■6.27(水)『由美香』DVD発売日であり林由美香さんの誕生日でもあるので、毎年恒例のお墓参り。平野勝之が颯爽とチャリで登場。ウイスキーの12年ものをお墓にぶっかけてうりうり飲め飲めとやったあげく、お墓が酒臭くなっていて、由美香さんのちょっとやめなさいよー!という声が聞こえてきそうだった。蒸し蒸しとした季節、年々と増える周囲のお墓、平野さんのウイスキーをストレートで飲んでクラクラ。ペヤング・マキさんがやって来て入れ替わるように単身新宿へ。ロフトで望月さん、宮武さんと打ち合わせ。8.23(木)にMOOSIC LAB×新宿ロフトでライブイベントが決定。題して「映画になるかも!」(笑)乞うご期待。夜、下北沢Basement Barで大森靖子&ピンクトカレフのライブ。デビューライブ以来観たけど、演奏自体はだいぶ良くなっていた。が、根本的な大森靖子の計り知れないポテンシャルが、ストレートな普通のロックに陥っている気がして、どうも物足りないと感じる。
■6.28(木)午後、新宿で那須さんらと秋の某上映企画打ち合わせ。続いて平波亘監督、ネモトさんと打ち合わせ。MOTIONでうみのて観る。「COTODAMA THE KILLER」バンドヴァージョンようやく聴けて感激。久々だったせいか、いろいろグッときた。ライブ後、天野千尋監督やタイコウさんと「辰乃屋」で飲み。楽しいだけでなく、だいぶ身のある話だった…はず。おそらく。たぶん。
■6.29(金)昼に笹塚で『SR サイタマノラッパー』SHO-GUNGのKENさんこと益成さんと前売り券の清算がてらジャイヒンドでカレー。夕方久々に池袋シネマ・ロサへ。勝村支配人が辞めて以来遠くなってしまったが、冨永監督、松江監督、井口監督、入江監督、沖田監督、MOOSIC LAB…思えば実家みたいな場所。矢川さんと『ダークシステム』ほか、いろいろと今後の話。夜、西荻窪で『SPOTTED701/VOL.20』用の『惡の華』押見修造先生×『先生を流産させる会』内藤瑛亮監督の対談。話ががっちり噛み合いすぎて企画者冥利に尽きる対談であった。深夜に下北沢でデザイナー寺澤くんらと諸々打ち合わせ。考える事がありすぎて脳がよじれそうになる。
■6.30(土)午前中に城定秀夫監督の韓国オールロケ映画『LOVE & SOULを観て相変わらずの幸福感を得る。午後イチで『SPOTTED701/VOL.20』用の三浦直之(劇団”ロロ”主宰)×ミュージシャン倉内太、似た者同志対談。昨日に引き続き噛み合いまくるというか放っておくと同化してしまいそうな2人を見てるとニヤニヤが止まらない。ロマンティックが止まらない。そして三浦くんの恋愛観が筋金入りの歪み方でのけぞった。夕方『アメイジング・スパイダーマン』観る。『500日のサマー』のマーク・ウェブ監督、かなり頑張ってたと思う。ただ、楽しくは観たけどやっぱりサム・ライミの『スパイダーマン2』が最強。この機会に見返したい。それにしてもスパイダーマンというのは存在自体が悲しいヒーローだよなあ。あと、3Dメガネはメガネ男にはきつい。(何かずっとメガネを両手で押さえたままの恥ずかしい体制で観ることになる』そんなわけで今年も半年が終わった。『MOOSIC LAB 2012』『SR サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』『先生を流産させる会』と怒濤の公開ラッシュ、それぞれがきちん結果や成果を出せた事が良かった。そしてそれぞれの上映が一向に終わらないという嬉しい悲鳴をあげつつ下半期も『こっぴどい猫』を皮切りに新プロジェクトが続々登場。『MOOSIC LAB 2013』へとますます平和ではないが、年始にあげた「更新」を模索しながら前進あるのみ、ですな。ぱぱん